金沢高分子ラボ|高分子化合物・漆における表面処理・接着における評価・分析サポート

企業や大学で40年以上にわたって高分子や漆を扱ってきた経験を基にこれらのあらゆる問題についてアドバイスいたします。

漆塗装物の例

耐水性があって接着力のある有機材料は漆以外つい最近まで存在しなかった。

文化財関係の全てに漆は使われているが、現在でも食器の他に仏壇や位牌でもかなりのものが漆塗りである。神輿も同様である。

工芸品や美術品としてではなく、実用品としての漆器は日本全国で依然として作られている。しかし、漆器の具体的な形状を見ることは少ない。

著者が個人的に収集した食器を中心とした写真を以下に示してある。ほとんどの漆器産地ではあらゆる漆器が作られているが、しかし、それなりに特徴を持っている。

ここに示したものはあくまでも個人が購入できる程度の価格のものでしかないが、漆器の現状を知るには多少なりとも役立つものと信ずる。(これらの漆器はすべて著者が収集したものであり、写真も著者の撮影による)

鎧兜(朱漆塗)
滋賀県彦根市

井伊直弼着用品の復元品(彦根市指定文化財)

小田原漆器(丸盆)径36cm けやき
神奈川県小田原市

木地の木目が透けて見えるのが特徴的。
日本伝統工芸展ではこのような物は漆器ではなく、木工に分類されている。

藍胎漆器 丸盆 径27cm
福岡県久留米市

本来は漆塗であるが、この製品では表面がウレタンで塗装されている。

蛇の目傘
岐阜県岐阜市

骨の付け根部分などに接着剤兼塗料として漆が使われていた。
現在は合成塗料が使用されているという。

傘類は演劇や舞踊などにはなくてはならない品物で現在でも製造されている。

高岡漆器 彫刻彫り
富山県高岡市

彫ってから漆を塗るが、平たい部分があるのが特徴的、これは販売者が絶対漆であるという。

しかし、最近では多くの製品でカシュウー塗料を使っていると聞く。

キンマ(蒟醬)塗り 角盆
香川県高松市

元々ミャンマーの加飾法であったが江戸末期日本に伝えられた技法。

漆塗膜に三角刀で模様を描き、それに色漆を塗りこみ研磨して造られる。
ここに示してあるタイ漆器によく似ている。

タイ漆器 置物
タイ チェンマイ市

漆を塗って乾いたところに天然の接着剤で模様を描き、それに金箔を貼り付けて水中でのりのついてない部分の金箔を手で取り除いて完成。

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